こんにちは、ふみです。
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こちらの続き、最終日の記録です。
やはり登山は最後の最後まで気を抜いてはいけないなと改めて思わされた、そんな最終日でした。
その時はかなり恐怖しましたが、早くまた山に登りたいです..。
白馬鑓温泉での朝
最終日も気持ちの良い晴れです。
この日はちょっと遅めの6時起床。
振り返るともちろんみんな起きていて、朝ごはんを作ったり、早い人はもう片付け終わって下山、または登山開始していたり。
そんなそれぞれなテント場の朝が好きです。
朝ごはんは2日目と同じそぼろ丼。
簡単だし、朝は肉とご飯を食べて山行に備えます。
7時半、ほとんど人がいなくなりました。
朝から温泉に入ってます、いいですね。
自分ももうちょっと余裕をもって起きられればよかったんですけど笑
白馬槍温泉からの下山、危険がいっぱい
それではついに下山開始です。
最終日はほんとにただ下るだけ。寂しいですね。
しかし見たら分かる通り、序盤からかなり急斜面です。
さらに右膝も痛むので、庇いながらの下山。
地図にも、残雪のトラバースに注意とあります。気を引き締めないと。
もはや滝のような角度の川
危険その1
早速訪れました。登山の危険。
写真奥に見えますが、トラバースを渡る途中です。
恐怖?トラウマ?により体調を悪くし、真ん中で動けなくなってしまった人がいたのです。
ここで30分ほど立ち往生してしまいました。雪渓のトラバースなので、さっと追い抜くこともできず。
かといって何をすることができるわけでもなく(仲間もいましたし)
しかしこのままでは下山後のバスに乗り遅れてしまう。。
この後なんとかトラバースを渡っていただき、追い抜けるようにしていただくことができました。
自分が体調を悪くしたわけでなくとも、こういったことに巻き込まれる可能性があることも考慮し、時間に余裕をもつことはかなり大事だなと思いました。
急な雪渓を、なんとか右膝の痛みに我慢しながら下ってきました。
ここからも急だったり、道が狭く滑落危険のある箇所がたくさんありました。
なんとか事故を起こさず乗り切りましたが、疲労、膝の痛みがあった自分はかなり危険な状態だったんだと、下山後改めて思います。
8月の前半は、まだまだ残雪が多いですね。
アイゼンが必要なほどではありませんでしたが、気をつけないといけません。
一時的に風が出てきて、真夏の光景とは思えない写真が撮れました。
雪渓が終わると、砂利道です。
危険その2
砂利が終わり、ちょっと開けた場所に来たところです。
これが1番身の危険を感じました。
トラバースを上から見下ろして撮った写真ですが、下に岩がゴロゴロと転がっているのが分かると多います。
そう、超絶落石地帯に遭遇しました。
そんなことに気づかず歩いて、そろそろそこに差し掛かろうとした時でした。
どこからともなく
「ラーク!!!」
と声が聞こえ、それと同時に地鳴りのような音が聞こえました。
自分より20mほど前を歩いていた登山者が、かなり不安定なゴロゴロ岩のトラバースを必死にダッシュし始めました。
その時ようやく気付きました。落石だ。
写真上からとんでもないスピードで転がってきました。
幸いにも前を歩いていた登山者は間一髪渡り切ることができましたが、その時の落石は直径が人ほどの大きさもあるかなりでかい岩でした。
大きな音を立てて雪渓を転がっていく岩を茫然と見つめながら思いました
「これ、当たったら死ぬわ…」と
その後、自分が渡る前にもう一度直径1Mほどの岩が転がってきました。
かなり怖かったですが、その後、なんとか自分も無事に渡り切ることができました。
落石を教えてくれた人です。
あの大きな岩の上から様子を見ていてくれていました。これには感謝しかありません。
自分も落石を教えてくれた人と同じ岩に登ってみました。(この時にはすでにいなかった)
なるほど、ここからならよく見えますね。
自分が渡り終えてからしばらくは落石はなかったようです。
これは本当に怖かったです。いい経験になりました。
下山の続きです。
下山なのにそこそこ登らされてます。
草刈りをしている方がいました。
お疲れ様です。
白馬を振り返る(白馬岳かは分からない)
しばらく登ると、湿地帯のようなところにでました。
こういう水がある場所は癒されますね。
お花畑です。
このあたりからは最初に比べたら緩やかなので、ちょっと気が安らぎます。
あとはひたすらこのような樹林帯の中をずーーっと下っていきます。
似たような景色がずっと続くので、ここが一番精神的にも体力的にもきつかったと思います。膝も痛いし
しかしこの途中で休憩していたところで、わりと年の近そうな男性と仲良くなりました。
初日は仲良くなった人とは結局何も繋がれずにそれまでだったので残念に思ってましたが、最終日にまたこういう出会いがあってうれしかったですね。
でも自分は膝が痛かったので先に降りてもらい、あとから追いかけることにしました。
下山終盤〜猿倉荘
この砂利道が見えた時の安心感といったら…
下山は寂しいですけど、後半になってくるととにかく早く降りて飯食いたいという気持ちが強くなります笑
しかしまだ山道が残っていました。
うおお…あのコンクリートは!!???
午後0時過ぎ、はい、無事に猿倉荘に到着です!!
いやー長かった縦走もこれにておしまいです。
汗拭きシートで体を拭き、汗だくになった服を全て着替え、下山後のコーラをグイっと!
幸せでした…。
下山中に仲良くなった方(以下平柳さん)と身の上話や世間話を楽しみ
一緒に山荘の食堂でご飯を食べました。
この蕎麦がまた本当にうまかったですね。
平柳さんはとは偶然にも帰りのバスが一緒で、東京についてからもある程度電車でおしゃべりしながら帰ってきました。
今度は一緒に登山をしようと平柳さんと約束をし、帰宅です。
白馬三山縦走を終えてのまとめ
白馬岳は3000m級の北アルプスの100名山
決して舐めてかかったわけではないですが、
- 念には念を入れた山行計画をたてることがいかに大事か
- 計画をしっかり立てたところで、登山中の危険と言うものは常につきまとう
ということを肌で感じた山行になりました。
しかし危険だけではなく、もちろん達成感や、綺麗な景色、人との出会いなど、山の上は楽しいことがたくさんあります。
もし1日目から全部読んでくださった方がいたら感謝感激です。ありがとうございました。