2017年11月12日〜13日、1泊2日のテント泊で登ってきました。
雲取山は、東京都奥多摩エリアにある、東京にある唯一の日本百名山です。
標高も2017mあり、「東京にそんな山があるのか」と気になっていた山です。
しかし東京だしと思ってなめていると、その険しさに泣くことになります。
自分がそうでした
間違っても、高尾山に登るような感覚で雲取山には登らないでください。
しかし、11月の雲取山は紅葉が綺麗、夜朝は極寒、星も見えるでとても楽しい登山になりました。
雲取山の登山情報
アクセス
登山口はいくつかあるのですが、メジャーなのは埼玉県秩父市にある三峰神社口か、東京都の奥多摩にある鴨沢口のどちらか。
僕は秩父まで行くのが面倒だったので、鴨沢から登ることにしました。
JR青梅線奥多摩駅〜鴨沢バス停まで約30分ほど。
バスの時刻表はこちらで調べるとラクです。→バスナビ
例によって簡単な物を作りました。雲取山のコースはとても縦長です。
【コースタイム】
1日目 [10:30]鴨沢 → [11:00]小袖駐車場 → [12:10]水場 → [13:30]七ツ石小屋 → [14:20]七ツ石山 → [15:00]奥多摩小屋
合計4時間30分(休憩含む)
2日目 [8:20]奥多摩小屋 → [8:50]小雲取山 → [9:20] 雲取山山頂 → [10:00] 奥多摩小屋 → [10:45] 分岐 → [13:10]鴨沢登山口
合計4時間50分
コースは、アプリを使って正確に調べたタイムではないのでだいたいです。
1日目 電車で雲取山へ〜雲取山荘
激混みの電車、バスを乗り継いで
JR青梅線にて奥多摩駅へ向かいます。日曜だというのにこの混みよう……。
家から駅まで距離があるためバスを使うのですが、その時刻表との兼ね合いで少し遅めのスタートにしたらこれです。
ずっと満員電車でした。正直しんどい。電車で登山に行くのはこれが一番嫌ですね。
なんとか奥多摩駅に着きました。
バスの時間を待ちます。
この列に並んで!!!
人大杉。これ全員登山?じゃないよなぁ…。
案の定これです(^q^)
登山口までは路線バスしかなく、臨時バスまで出ているのに。
つらい(2回目
しかし、奥多摩湖でみんな降りました。
なるほど、じいじばあばはみんな奥多摩湖の紅葉目当てに奥多摩に来るんですね。
日々勉強ですね。
登山者も若干名いました。
登山口到着、すでに満身創痍
鴨沢バス停≒登山口です。
屋根、ベンチ、トイレが揃っているので、ここでゆっくり準備ができます。
ここに到着したのがすでに10時。そこそこ遅い時間ですが、まだ登山客もいるみたいです。
右に見える階段を上ると、奥の坂道に繋がります。
朝ごはんのウイダーと、持ってきたお菓子を朝ごはんとして詰め込んで
いざ!登山開始です。
しかしまだ本格登山開始!って感じではありません。
民家の隣を登って行きます。
ちょっと行くと、登山道の入り口らしきところへ到着。
林道を登って行きます。
少し登ると、また車道に。
駐車場がありました。
ここが小袖駐車場ですね。
ここに車を停められれば、無駄に登らなくていいのでラクですね!
登山道への入り口から外れた雑木林の入り口にこんな石碑が。
どんな山だって事故に繋がります。
気をつけましょう。(余談:前を歩いていたおばちゃんグループに着いて行ってしまい、コースから外れた雑木林を登ってしまい、危うく遭難するところでした……。)
またしばらく車道を歩くと、本当の登山道の入り口に着きました。
ここから、ようやく雲取山登山開始って感じですね。
この時は写真だけ撮ってちゃんと見てなかったけど、2017年の山って書いてありますね。
意図していたわけではないですが、記念の年のうちに登れてよかったなー。
紅葉ハイキング
しばらくは傾斜の緩やかな樹林帯。落ち葉の絨毯の上を気持ちよく歩いて行きます。(滑るのでけっこう怖い)
標高1000m程度。けっこう色づいてますね。
今年は紅葉は微妙なんて言われていたみたいですが、登山の傍ら紅葉を見れるってだけでけっこうお得な感じです。
天気も良くて、本当に気持ちいいです。
まだまだ傾斜も緩く、ハイキングといった感じ。
ひたすら、同じような道を登って行きます(飽きてきた
地図によると、そろそろ水場があるはずなんだけど、おかしい、そんな気配が全くない…。
水場がすぐあると分かっていたので、持参した水はそこそこの量で、もうすぐなくなりそう。ヤバい
と思って進んでいたら、15分くらい?先にありました。
良かった。さすがにちょっと焦りました。
ここでしっかり補給します。冷たくておいしい。
そこからちょっと行くと広場みたいになっていて、休憩してる人達がいました。
もう12時をまわっていたので昼食休憩にでもしようかと思いましたが、七ツ石小屋でしっかりしたご飯を食べたかったので、行動食を軽くつまんで先を急ぐことに。
この選択が間違っていました…。
この辺りから徐々に傾斜がきつくなってきました。
尾根っぽいですね。
ここでも休憩している人がたくさん。
しかし七ツ石小屋までご飯は我慢…。
でもすでにお腹が減りまくって脚に力が入らなくなってきた、これやばいかも。
ここを登ればあと少し!!
正直この辺りが1番きつかったです。傾斜もそう。
前回の北岳に比べたら標高差的にも余裕だろ!と思ってご飯を軽くしか食べていなかったのが仇となりました。
全て公共交通機関の利用だと、朝ゆっくりご飯を食べる時間も場所もないってのもありますが。
朝ごはんだけはもっとしっかり摂らないとだめですね。マジで
七ツ石小屋到着、本日のランチは
七ツ石小屋です。小屋自体はせまそうです。
こちらが水場&テント場。
テント場もなかなかせまいですが、水場&テント場&トイレが近い!さらに見晴らしも良い!
なかなかいいところですね。ここで泊まるのも良さそう。今日は奥多摩小屋と決めているので泊まりませんが。
そして
本日のランチがこちら!
ラージメスティンで蒸した熱々肉まんです!!大勝利!!
うますぎて涙が出ます。出ないけど。
そして、これだけでは足りないのでもう一品!
ペペロンチーノ!ウインナーのせ!
ウインナーって脂質が高いので普段あんま食べないんですけど、登山のときは特別な感じですね。
ほんと、ウインナーめちゃくちゃうまい。毎日食べたい。
ごはん様、ありがとうございました。
これで奥多摩小屋まで行ける!
しかしすでに14時をまわっている…。
急ぎます。
七ツ石小屋から少し登ると尾根にでました。
こっちは鷹ノ巣山方面。
ちょい〜っと急な坂を登ると
七ツ石山に到着です。
まわりに高い山が少ないので、こちらも広々としていい景色でした。
写真左側に見えるのが奥多摩小屋方面の尾根です。
いったん下るみたいですね。ちょっと萎えます。
下ると、とても気持ちのよい尾根に出ました。
東京でもこんなところがあるんだなー。雲取山はアクセスしやすいし、また来るだろうと思います。
この辺りは高低差もほとんどないのでラクショーです。
しばらく行くとヘリポートみたいなのがありました。
奥多摩小屋テント場到着。本日のディナーは
ヘリポートを越えると、すぐに奥多摩小屋のテント場でした。
これは気持ちいい場所ですね。
かなり曇ってきたけど。
幕営代金を払って、水場(ちょっと遠い)行って、テント張ってたらもう16時30分でした。大変だ。
夜ご飯はお米を炊くことにしたので、水につけている間にコーヒーとお菓子で一服。
写真は撮っていませんが、これを持参して飲んでます。
控えめに言って最高です。
もう手放せないですね。家でも使えるし。
そして本日のメインディッシュがこちら!
ミルフィーユ(風)鍋!
これは大勝利でしょう、寒い時には温かい食べ物をってことですよ。
中華スープの素で味付けします。
そしてご飯も炊けて、完成!
5時も過ぎて真っ暗になってしまいました。
でもご飯もまぁまぁおいしく炊けたし、おいしかった。
食べ終わったら片付けてテントの中でごろごろ音楽聞いたり本読んだりして過ごします。
そして10時過ぎにはもう寝る体制に入りました。
夜は寒くて(トイレ行きたくて)何度か起きましたが、ほんとに寒かった。
きちんとマイナス対応の寝袋買わないとダメですね…。
テント、内側凍ってました。
ちなみにトイレに起きて外に出ると、東京とは思えないほど星が奇麗でしたが、寒すぎて写真は撮る気が起きず。南無
2日目 奥多摩小屋〜雲取山山頂〜下山
極寒の東京
何時に起きただろう。覚えてません。ただ、日は完全に昇っていました。
寒すぎて外に出る気がおきません。
早朝?の東京の様子です。
霜ですね、完全に。
ぼちぼち起きて、朝ごはんを食べることにします。
朝ごはんは、マルタイの棒ラーメン。残りの肉を入れて。この時期だけの特権です。
朝っぱらからラーメン食べるの山の楽しい?ところ。寒いので温まります。
テントの撤収やら何やらをしていると、すでに8時…。
登山だって、朝のんびりしてもいいじゃないか、人間だもの。
正直山登ってご飯食べてテントで寝て、すでにけっこう満足したんですが、しょうがなく山頂を目指します。
奥多摩小屋 お疲れさまでした
ちなみにこちらが奥多摩小屋です。
なんと、2017年で閉鎖するみたいです。
というかすでに取り壊しをしているらしい。→friday’s beer「えっ。奥多摩小屋が取壊し?」
これは登山の後に知ったのですが、地味にショックでした…。
気のいい管理人さんが「ゴミがあれば捨ててっていいよ」なんて言ってくれまして、何人かのテント泊の登山客がゴミをお願いしていました。
もちろん、自分もお言葉に甘えて捨てさせてもらったんですけど。
後からこういう事実を知るとけっこうショックですよ、ほんと。
中は古民家のようでした。
ここに泊まるつもりは無かったですけど、残念でならない。
というか、テント場はどうなるんだろうか?まぁ、それはいいや、本編に戻ります。
小屋近くにいる猫
マスコットキャラ的な感じでした。
そして水場が、ほんとにめんどくさいんですよ。
奥多摩小屋のテント場、ほんとにいい場所なんですけど、水場だけめんどくさい。5分くらい下ったところにあるので、無駄に疲れます。
まぁ、冷たくておいしいので許します。
んで8時20分、ようやく出発です。
山頂まではそんなに距離も無いので、きつい傾斜も苦になりません。
振り返ればほら
Mr.FUJIもいるしね!!
いやぁ、最高の眺めでした。
40分〜ほど歩くと、避難小屋が見えてきました。
左手にはFUJI。
避難小屋はとても奇麗です。
中もそこそこ広いし、なかなか快適そう。
雲取山山頂到着
避難小屋のすぐそばにあるこれ、ここは山頂じゃないんですな。
ちょっとだけ奥に行くと着きました。
山頂到着
雲取山登頂です。
あまりちゃんと寝れず顔がパンパンだったので隠しました。
この石碑?は2017年記念に新しく作られたものでした。カッコイイ。
2017年に、2017mの山に登ることができてなんだかいい感じ。
2018年はいい年になりそう。FUJIも見えるし。
山頂を少し堪能したら、すぐ下山します。
ご飯も食べたばかりだし。
ふと、尾根を歩いている時に
「せっかく三脚持ってきたのに山頂でしか使ってない…」
と思い自撮りタイムに入りました。
うーん、イマイチ。
帰りは、七ツ石山には寄らずさくっと帰ります。
ひたすらゆる〜い道を下って行きました。
下山途中からまた色づき始め、そういえば紅葉がある、と思い出します。
なかなか満足のいく紅葉が撮れました。
今はズームレンズを持っていないので、登山はほぼ広角1本ですが、そこそこ気に入ってます。
今はお金がないのでしばらくはレンズは買わないと思います。
13時過ぎ、下山しました。
帰りもバスも、座れはしましたが奥多摩湖からの客で溢れていました。東京恐るべし
まとめ
たまたまですが、記念の年である2017年に登れて良かったです。
奥多摩小屋もなくなるということで、その前に行けたのもほんと良かったと思いますね。
ただ、思った以上に道のりは長いです。
百名山ではなく、関東で手軽に登れる山ももっと開拓していきたいですね。